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ニコラ・フィアットについて

ニコラ・フィアットの
スタイル

繊細さ、安定性、優雅さ

一房のブドウからグラスまで

ワイン生産者メンバーの貢献の成果であり、セラーマスターによって仕上げられたニコラ・フィアットのキュヴェは、メゾンのノウハウとスタイルの証であり、「繊細、正確、上品」が合言葉となっています。
ノウハウ

当社のセラーマスターの
ギョーム・ロフィアン

ギョーム・ロフィアンは、幼い頃からワインに情熱を持っていました。農学と農業食品工学を学んだ後、2002年に国家認定ワイン醸造士(DNO)の資格を取得し、卒業要件のインターシップとしてシャンパーニュ・ニコラ・フィアット醸造センターで研修をしました。 その後、2014年に「ワイン醸造と品質管理」取締役としてニコラ・フィアットに戻り、苦心惨憺の結果、2017年にセラーマスター、2018年には「ブドウ園とワイン」取締役に就任しました。 ギョーム・ロフィアンは、シャンパーニュ地方のワイン醸造プロセスの品質要件への深い理解を含めて、卓越したワイン醸造学の専門知識を持ち、さらには、ニコラ・フィアットのシャンパーニュをあらゆる市場で展開し、その地位を確保するために不可欠なスキルも備えています。

"シャンパーニュが特別な生産物であるというのなら、それは特別な機会でのみ飲むものであってはならない。"
卓越したテロワール

比類のないブドウ畑の多様さが
限りない創造性へと繋がる

当社のシャンパーニュは、ユネスコの世界遺産に登録される優れたテロワールと、真のノウハウから生まれています。豊かな収穫のおかげで、完全に熟した多種多様なブドウを畑別、品種別に醸造したり、プルミエ・クリやグラン・クリュを厳格に選定することができます。モザイク状の土壌によって、このシャンパーニュ独特のニュアンスが生み出されています。砂質の土壌からはしなやかで軽やかなフルーティーなワインが、泥灰土や粘土石灰質の土壌からはしっかりとした骨格とフルーティーさを兼ね備えたワインが、そして石灰質の土壌からはミネラル感とフレッシュ感があり、時間と共にアロマの交わりが深まっていくワインが生まれます。当社のセラーマスターは、比類なく多様なブドウ畑のおかげで、それらのブドウを使うアサンブラージュによって無限の創造性を引き出すことができるのです。

醸造

産地の特徴を反映するバランスのとれたキュヴェを実現するための作業は、完熟したブドウが収穫されたときにすでに始まっています。これらのブドウは、畑または畑の区画ごとに、またブドウ品種ごとに醸造され、数年後にこのシリーズのキュベとなるのです。

キャンバスの前に立つ画家のように、セラーマスターは、シャンパーニュ地方のテロワールの美しさと豊かさを表現するために、テクスチャーとアロマの表現の溢れる膨大なパネルを自由に使って、その組み合わせの可能性を見出します。

複雑なブレンドが
生み出すキュヴェ

シャンパーニュ造りの伝統を支えるアサンブラージュは、キュヴェを構成する上で非常に重要な段階です。それぞれの年の特性を最大限に活かすための、ブドウ品種、畑、年の組み合わせには非常に幅広い可能性が秘められています。セラーマスターにとって、この創造の中心となるリザーブワインが、品質、一貫性、多様性、熟成への適性を考慮して選ばれ、ニコラ・フィアットのキュヴェに均整なバランスを形成しています。

キュヴェ・ミレジメ

ミレジメ(当たり年のワイン)にとって重要なのは、その年の気候です。キュヴェ・ミレジメとはその年の特性を引き出して作るシャンパーニュのことで、キュヴェ・スペシアル、コレクション・ヴィンテージ、グラン・クリュ、パルム・ドールなど、それぞれにそのキュヴェの典型性と個性が強く現れています。最高級キュヴェとして知られる「パルム・ドール」には、このミレジメに対する哲学の真髄が体現されており、ニコラ・フィアットの繊細で正確かつ上品なスタイルがはっきりと象徴されています。

ニコラ・フィアット、
キュヴェをセラーで休ませる熟成

上質のシャンパーニュの実現は時間を要します。ニコラ・フィアットでは、キュヴェはすべて、市場に出す前に規定の時間よりも長い時間、セラーで休ませ、熟成させています。ミレジメ以外のシャンパンは最低でも3年、パルム・ドールのような最高級のキュヴェは、澱との接触でより豊かな味わいになります。

ノウハウ

ドザージュ

ドサージュとは、糖分とリザーブワインを蒸留の際に加えることで、糖分の量は造るシャンパーニュのカテゴリー(ブリュットからデミセックまで)によって異なります。ニコラ・フィアットのシャンパーニュ造りでは、リザーブワインの選択は何よりも重要だと考えられています。なぜなら、それがキュヴェのバランスをとり、香りを調整する最終的な仕上げとなるからです。キュヴェの独特のスタイルを確立するためには、必ずそれに最適なリザーブワインが使われています。 「そこに内在する要素を基にワインがどのように発展していくかを考えることが最も重要なんだ。私はキュヴェを作り始める時点で、ドサージュが持つすべての潜在性を統合するようにしているよ。それは、リザーブワインの品質や当たり年のブドウの特徴、そしてそれらのワインや私がそれぞれに求めている典型性が持つ感覚的要素によって見極めることができるんだ。」とギヨーム・ロフィアン氏は語っています。 このようにして、セラーの指揮者はきめ細かな泡やアロマのハーモニーを奏でているのです。それはアサンブラージュの極めて細かな作業と深く結びついた精巧な作品です。